大型二種免許の実技教習は、バスの運転になります。
普通自動車とは感覚が全く違うため、慣れるまでにとても苦労するでしょう。
この記事のポイント
そのため実技教習の項目は、運転前に知っておくと漠然とした不安が解消されて良いでしょう。
特に普通一種から大型二種免許を取ろうと考えている人は、ぜひチェックして見て下さいね。
学科内容が気になる方は、こちらの記事をご覧くださいね。
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大型二種を取る時の学科の教習内容!教習所で教えてもらう26項目!
大型二種免許の学科ではプロドライバーとして旅客を安全、確実、快適に届けることの重要性を習います。まとめてみましたのでご覧くださいね。
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大型二種の実技【第1段階】
第1段階で重要なことは、大型バスの基本操作と基本走行になります。
大きさとパワーの違いから、運転感覚は普通自動車の比ではありません!
では、技能教習内容はどのような項目になるのか、第一段階の内容を見ていきましょう。
技能の第一段階
- 車の乗り降りと運転姿勢
- 運転装置の取り扱いと日常点検整備等
- 車両特性に基づく運転死角と車両感覚などを理解した運転操作
- 基本的な運転操作
- 時期をとらえた発進と加速、目標に合わせた停止ならびに路端における停止および発進
- カーブや曲がり角の通行
- 坂道の通行
- 後退
- 狭路の通行
- 鋭角コースの通過
- 隘路への進入
- 縦列駐車・方向変換
- 通行位置の選択と進路変更、障害物への対応
- 信号、標識・標示などに従った走行
- 交差点の通行(直進・左折・右折)、見通しの悪い交差点の通行
- 踏切の通過
- 旅客輸送を想定した走行
- 急ブレーキ
大型二種の第一段階で学ぶべき内容はNo.1~18と多いですが、バスを運転するうえでは基本的な操作ばかりです。
この中でも大型二種として、注意したいポイントをピックアップしてお話します。
運転前の心構え
大型バスに乗る前から安全確認が正しくできることから始まります。
大型バス乗ってからは発進するまでに、運転姿勢、シートベルトの装着、運転装置の操作が全て正しく行えることも重要。
普通車と違ってパワーが断然違うため、ちょっとした油断やミスから事故に発展する可能性があるので、チェックはしっかりとやりましょう。
優しい運転
走行位置を把握して、道路に合わせた速度や進路を判断して、滑らかで安定した走行をすることが重要です。
大型バスは横幅も大きいため、道路の車線をはみ出して走行しまうことがあります。
走行中や停止時には事故が起こらないためにも、車体の位置を正確に把握しましょう。





路線に乗っていると一度は感じるとは思いますが、プロのドライバーが優しくブレーキを踏んでもキツイ衝撃があるんです。
乱暴なブレーキをしてしまうと、バスに乗っている人は吹っ飛んで行ってしまいます。
そのため教習中は、お客さんを乗せていることをイメージして、安全に気配りもできた走行を心がけましょう。
ルールに則った運転
交通の状況について、正しい認知と判断ができて、それに基づく運転操作が必要になります。
他の交通への気配りも忘れずに、走行しましょう。
車体が大きいとスピードに乗るまで時間がかかりますし、狭い道での譲りあいも大事なことですね。
大型二種の実技【第2段階】
大型二種免許の第2段階では、旅客の安全を重視した運転が求められます。
安全重視は分かりますが、いまいちピンときませんので、どのような項目か見てみましょう。
技能の第二段階
- 交通の流れに合わせた運転、適切な通行位置、進路変更
- 信号、標識・標示などに従った運転
- 交差点の通行(直進・左折・右折)、見通しの悪い交差点の通行
- 歩行者などの保護
- 道路および交通の状況に合わせた運転
- 旅客輸送を想定した運転
- 経路の設定
- 先急ぎの危険を理解した運転
- 危険を予測した運転
- 夜間の運転
- 悪条件下での運転
大型二種の第二段階で学ぶべき内容はNo.1~11となりますが、安全に関するものが多いです。
大型バスはパワーも質量も大きいため、事故になると大惨事は免れません。
特に注目したいポイントについてお話しますね。
危険を予測
一番大事なことは道路や交通状況から、危険を予測した運転をすることでしょう。
お客さんを乗せているので、事故を回避することがもっとも重要なことになります。
先急ぎの危険性
道が空いていて予定より早い場合は、時間調整すればよいので問題ありません。
ですが!ほとんどの場合、道路状況によっては時間通りにいかないことが多いですよね。
路線バスを待っていると、「電車と違って時間通り来ないなぁ」と感じたことはあるでしょう。
そのため、先急ぎの危険性と余裕を持った運転の必要性を理解することが大事ですね。
悪条件下での運転
悪条件下でだ表的なものとして、夜間や雨の運転は注意が必要です。
他にも様々な状況でも、安全運転を意識しましょう。
大型二種免許とは
そもそも一種と二種の違いは?二種は仕事のための免許であること
一種免許と二種免許の違いは、お客さんからお金を頂けるか頂けないかの違いです。
つまり普通一種では、タクシーのようにお客さんからお金を頂くドライバーになれないんですね。
タクシーのドライバーになるには、普通二種免許を取る必要があります。
普通免許を取得したときに、一種、二種を意識されてないと思いますが、二種と付かない場合は一種免許になります。
一番わかりやすいのは、自動車のナンバープレートの色の違いですね。





タクシーのナンバーは必ず緑色で、緑ナンバーを運転するための免許になりますね。
大型+二種免許だとどうなるの?路線バスや高速バスを運転するために必要な免許
大型車でお客さんを乗せる自動車といえば、大型バスになります。
つまりは、バスのドライバーになるための免許ということです。
大型二種免許は普通二種免許の上位免許になりますので、タクシードライバーとしての運転が可能になりますよ。
ただ、何人ものタクシードライバーにお話を聞くと、昔と違って稼げなくなったとは聞きますね。
大型二種免許の取得条件は?
大型二種免許を取得するための条件は意外と多いため、条件を満たしていることを確認しておきましょう。
特に「深視力」は普通自動車では確認しない項目になるため、初めて聞く方はこちらの記事でチェックしましょう。
深視力のコツをご紹介していますよ。
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運転免許で必要な視力は?役立つ深視力のコツや視力回復方法を紹介
運転免許で必要な視力についてお話しします。視力検査で合格するための情報をまとめましたので参考にしてくださいね。
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もっと詳しく
- 年齢 :21歳以上
- 資格 :大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許を取得して、運転経歴が通算して3年以上
- 視力 :【視力】左右両方とも0.5以上、両目で0.8以上【深視力】3回測定し平均の誤差が2センチ以内
- 聴力 :両耳の聴力が10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること(補聴器可)
- 色彩識別:赤・青・黄の区別が可能
- 運動能力:運転に支障がないこと
技能教習時間は?所持している免許によって異なります
学科と異なり、技能教習の時間は所持している免許によって変わってきます。
カッコで「AT限定」がある免許については、初めに「AT限定解除」をする必要があるので注意が必要。





普通車(AT限定)と普通車(MT)で比較すると4時間の差があることがわかりますね。
所持免許 | 実技時間 |
普通車(AT限定) | 38 |
準中型(5t限定AT) | 38 |
普通車 | 34 |
準中型(5t限定) | 34 |
中型(8t限定AT) | 33 |
準中型 | 30 |
中型(8t限定) | 29 |
中型 | 24 |
大型 | 18 |
大型二種免許の技能教習まとめ
大型二種免許で必要な技能講習の内容をご理解いただけたでしょうか?
そして、第一段階で鋭角や縦列駐車、方向転換があるため不安になった人もいるでしょう。
ご安心ください!はじめに第一段階と第二段階と分けていますが、テキスト上での分類だけです。
技能教習では仮免許までを第一段階、仮免許から卒業までを第二段階と分けられています。
ですが!テキスト上の第一段階に分類されている鋭角や縦列駐車は、仮免許取得後の第二段階にやることになります。





そのため大型バスに慣れていない、第一段階のときにはやりませんのでご安心くださいね。
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