運転免許で必要な視力についてお話しします。
定期的に更新が必要な免許ですが、視力がギリギリだと不安がありませんか?
大型や二種では深視力検査があったり、慣れない検査や緊張感で不安はつきものです。
この記事のポイント
深視力検査のコツをご紹介しますので、これを知ってるだけで合格率はアップしますよ!
検査直前にできる視力回復術もご紹介しますので、免許の更新前にできる事はしっかり準備しておき、安心して合格を目指しましょう。
合格のための視力に関する情報をまとめましたので、ぜひご覧くださいね。
運転免許で行う検査方法は?ランドルト環と三桿法
運転免許の検査方法は、2種類あるのはご存知ですか?
ポイント
- 必ず行う検査で、皆さんお馴染みの「C」の切れ目のある方向を答えるもの
- 仕事で必要なちょっ特殊な免許の場合に行う検査で、深視力の検査
この2つがどんな検査なのか、ご紹介します。「C」の検査はどの免許でも必要ですが、深視力の検査は特殊な免許だけなのでご安心を。
ランドルト環ってなに?円の欠けてる方向を答える検査
ランドルト環と言われるとピンときませんが、視力検査で輪っかの切れた方向を答える検査になります。
「C」の向きを答えるだけの検査で、経験ある人が多いのではないでしょうか?この検査は必ず行うもので、静止視力を測定するものです。
免許センターによっては、ひらがなを答えさせる場合もあるようですね。
三桿法(さんかんほう)ってなに?特殊な免許で行う深視力の検査
仕事に関わるような免許では、深視力を検査する必要があります。
深視力は遠近感や立体感、奥行きなどの距離感を把握する能力で、運転で支障がないことを検査します。
深視力は特殊な検査機を使って、「三桿法(さんかんほう)」で測定します。
三桿法のポイント
- 検査機を覗くと3本の黒い棒が横に並んでいて、真ん中の棒だけ前後に動きます。
- 横一列に並んだタイミングでスイッチを押して、棒が横一直線になった誤差を確認するものです。
- 検査は3回行い、平均誤差が2センチ以内であれば合格になりますよ。
この検査が必要な免許は
深視力検査をする免許
- 大型第一種免許
- 中型第一種免許(限定なし)
- 準中型第一種免許(限定なし)
- けん引免許
- 第二種免許
だけ。普通自動車では検査しませんので安心して下さいね。
三桿法の説明は文章だけではピンと来ないと思うので、棒の動きをイメージ図で再現してみましょう。実はこれを知っているだけで、深視力は合格できますよ。
深視力のコツは?真ん中の棒の変化を見逃さないこと
三桿法(さんかんほう)は3つの同じ棒が並んでいる中、真ん中の棒だけが前後に動きます。
実は覗き口から見ると、棒の上下の切れ目が見えません。
そのため、棒の距離感が非常に分かり難い仕組みであるため、イメージ図でご紹介しましょう。
3つの棒が横一列に揃った状態
3つの棒の太さが揃った状態は3つの棒が横に並んでいるので、このタイミングでスイッチを押します。
真ん中の棒が奥に移動した状態
真ん中の棒が奥に移動しているため、両サイドの棒と比べると細く見えます。
真ん中の棒が手前に移動した状態
真ん中の棒が手前に移動しているため、両サイドの棒と比べると太く見えます。
深視力のコツは?棒の太さに注目すること
真ん中の棒が前後に動くことで、些細な変化が起きているがイメージできたと思います。
両サイドの棒と同じ太さになったタイミングが、横一列に揃った状態なんですね。
あと注目すべきは、棒が動くことで黒色の濃さにも変化があります。
棒が奥に行くほど白っぽくなり、手前に来るほど黒さが増しはっきりします。
深視力のコツ
- 棒の太さが両サイドと同じであること
- 棒の色が両サイドと同じであること
思ったより速いスピードで動いているため、焦らずに落ち着いてスイッチを押すようにしましょう。
深視力対策はどうしたらいいの?メガネ屋に検査機がある場合もある
メガネ屋に検査機が置いてある場合もありますので、一度体験しておくと本番で安心して受けることができますよ。
慣れないものなので、緊張して力が発揮できないのは勿体ないですからね。
どんな場面で深視力って必要なの?必要な事例を紹介
仕事で荷物を積んで走行していて、前方のと距離感が把握できていないと、急に車間距離が保てなくなった場合に危険です。
そのため、深視力が条件を満たしていることで、事故や危険を減らすことができる訳ですね。
運転免許では視力はいくつ必要なの?車種によって違う
自動車免許を取得、もしくは更新するときに必ずある検査がありますよね?そうです、視力検査です。
自動車教習所に入学する前にも検査が必要なため、メガネやコンタクトの人や裸眼に不安を感じている人は気になるでしょう。
実は自動車の免許に必要な視力は、免許の種類によって変わってくるのはご存知でしたか?
もしこれから視力検査の必要があるのなら、チェックしてみて下さい。
普通自動車の免許で必要な視力は?両目で0.7以上!
普通自動車の運転に必要な視力
眼鏡やコンタクトを必要としても良いので、両目の視力がが0.7以上になることです。
運転免許には種類がたくさんありますが、多くの人が取得されている普通自動車免許の取得で合格するための視力を見てみましょう。
同じ条件の免許は他にもあるので、免許の種類を書いておきますね。
普通第一種免許は、普通自動車や軽自動車を運転するのに必要な免許になります。
対象免許
- 普通第一種免許
- 準中型免許
- 中型第一種免許(8t限定中型)
- 二輪免許(小型、普通、大型)
- 大型特殊免許
視力検査の合格ポイント
- 視力は両目で0.7以上、かつ片目がそれぞれ0.3以上
- 片目の視力が0.3未満、もしくは見えない場合、他眼の視力が0.7以上で視野が左右150度以上あること
原付の免許で必要な視力は?両目の視力は0.5以上!
対象免許
- 原付免許
- 小型特殊免許
視力検査の合格ポイント
- 視力は両目で0.5以上
- 片目が見えない場合、他眼の視力が0.5以上で視野が左右150度以上あること
大型自動車の免許で必要な視力は?両目の視力は0.8以上!
大型免許や仕事で必要な二種免許については、普通自動車より厳しい条件となります。検査項目に「深視力」が追加されます。
深視力とは遠近感が正しく把握できていることを検査するもので、立体感、奥行きを検査します。
はじめにご紹介しましたが、三桿法(さんかんほう)を使って検査することになります。
対象免許
- 大型第一種免許
- 中型第一種免許(限定なし)
- 準中型第一種免許(限定なし)
- けん引免許
- 第二種免許(普通、中型、大型)
視力検査の合格ポイント
- 視力は両目で0.8以上、かつ片目がそれぞれ0.5以上
- 深視力を3回検査して、平均誤差が2cm以内
検査時の注意点は?視力矯正器具を使っている場合の対応
普段からメガネやコンタクトレンズを使用されている人だと、視力検査のときに使うことになります。
メガネなら検査員は気づきますが、コンタクトを使用している場合は必ず申告しましょう。
メガネやコンタクトを使用して免許を取得した場合、免許証に「眼鏡等」の記載がされます。
メガネやコンタクトを忘れたら?取りに戻るか後日に検査
もしメガネやコンタクトレンズを忘れてしまったら、どうしたら良いでしょうか?
忘れたら大変
眼鏡やコンタクトは必要です
当日に取得や更新をしたいのであれば、取りに戻るしかありません。間に合いそうになければ、後日受けるようにしましょう。
視力検査で合格しないと免許の取得や更新はできませんので、忘れないように持ち物をチェックしておきましょうね。
更新期限がギリギリの人は、更新できないと大変ですので注意して下さい。
カラーコンタクトはしても良いの?検査時に伝えること
度入り、度なしに関わらずカラーコンタクトを付けていたら、検査員にカラコンを付けていることを伝えましょう。
検査に問題ないと判断されれば、そのまま検査を受けることができます。
注意点としては度なしのカラコンを付けていた場合は、外さないと「眼鏡等」と記載されてしまうので試験会場ではカラコンは付けない方が良いでしょうね。
度なしのカラコンを付けて運転したいのであれば、試験に合格してからにしましょう。
レーシック手術で視力が回復したら?裸眼と同じ扱いになる
レーシック手術をして視力が回復している人は、裸眼と同じ扱いになります。
レーシック手術後に免許の更新をする場合は、手術をしたことを伝えて検査を受けて下さい。
メガネやコンタクトなしで視力検査に合格できれば、「眼鏡等」の条件は除外されますよ。
視力検査が不合格だとどうなるの?対処方法を2つ紹介
視力検査で不合格になってしまうと、当然免許の取得や更新はできません。
その場合は再検査をすることになりますが、どのような流れになるのか2パターンご紹介します。
ちなみに再検査が必要になってしまって、免許更新のために払った費用はどうなるの?不安がありますよね。実は再検査を受けるのに費用はかからないんです。
不合格の場合、免許更新で支払った証紙が戻ってくるので次回使うことができます。
当日の対処方法は?時間をあけて再検査
当日中に再検査が可能ですので、ご安心ください。
不合格と聞くとドキっとしますが、いったん目の緊張をほぐして疲労を回復して再検査しましょう。
後日の対処方法は?視力矯正器具を使って再検査
当日は諦めて、後日再検査することもできます。
視力がどうしても足りない場合は、メガネやコンタクトレンズを検討しましょう。
メガネ屋で免許で必要であることを伝えると、視力検査に合格できるアドバイスも頂けるので安心ですよ。
視力回復の方法は?直前にやって検査に合格
視力検査に不安がある人には、簡単に視力がアップする方法を試してみて下さい。
視力回復としては一時的な手段ではありますが、免許の取得や更新の可能性がアップしますよ。
スマホを見ない!目の疲れを軽減させる
スマートフォンを見るのはやめましょう。近くばかりみていると、目の筋肉が固まってしまいピントが合わなくなります。
また波長の短いブルーライトを発していて、網膜まで届くことでピント調整機能に負担がかかってしまい、ピントが合わなくなってしまいます。
目にいいツボを押す!血流を良くして疲労回復
目と目の間にある目頭の部分に清明(せいめい)のツボがあります。
摘まむようにしてマッサージをすると、血流が良くなり目の疲労が回復する効果がありますよ。
空き時間に何度か試してみましょう。ツボのマッサージは視力回復に即効性があるのでおススメです。
眼球トレーニング!目を動かして目の周りの筋肉をほぐす
目を動かすことで、目の周りの筋肉をほぐすことができます。
- 目を強く閉じて、開くを繰り返す
- 目を上下左右に動かす
- 目を時計回り、反時計回りに動かす
遠くを見る!遠くを見る筋肉をほぐす
遠くを見ることで普段使っていない筋肉をほぐします。
ポイントは遠くにある少しぼやけて見えるものを、見えるように意識してみて下さい。
遠方凝固法といって、遠くを凝視することで視力回復効果もありますよ。
白内障と診断されたら免許更新できるの?期限を超えてしまう場合の対処法
お年寄りにありがちな話ですが、免許の更新直前に白内障と診断されて、免許更新のための視力がない場合があります。
当然、白内障の手術が必要になりますが、手術の予約や手術後にすぐに視力が安定することも期待できません。
視力が悪く治療中であることの診断書を提出することで、免許更新の期限が延びるのでご安心くださいね。
運転免許の視力検査のまとめ
今回は自動車免許の視力検査についてお伝えしましたが、視力は片目、両目の条件がありますので、少なからず不安を抱えていると思います。
視力回復を短時間で行える方法もご紹介しましたので、少しでも免許取得や更新の不安が解消できのではないでしょうか?
不安があれば、あらかじめメガネを用意しておいて、視力検査が不合格だった場合に使うのも一つの手段です。
免許の取得や更新は頻繁にあるものではないので、しっかり準備して臨みましょうね。